枚方市楠葉S様邸

S様とは、前の家を増築する際に、下請け仕事で入らせてもらった時から、かれこれ30年ほどのお付き合いになります。それから何かと御贔屓にしていただき、「新築する時は小西に頼むよ」と言ってくれていました。
それから10年ほど過ぎ、建て替えの話になったのですが、お爺さんが、自分が建てた家ですから愛着もあり、建て替えに反対して、なかなか話が進みませんでした。
そこでご主人に、「爺さんは、小西の言うことなら聞くから説得してくれ。」と頼まれました。
基礎にはひびが入っており、床下の換気ができてなくて湿気が充満していることや、元々が建売の住宅だったのですが、骨組みが悪く、雨漏りもしているので、これだとリフォームしてもその内、本体をいじる必要が出てきて、長い目で見れば建て替えた方が経済的だということを、数日間かけて説明させてもらい、納得してもらいました。
解体から基礎工事、木材の加工と工事は進み、お施主さんも工事に参加してもらうということで、柱の紙巻きをお願いしたのですが、とても大喜びでした。
そして、上棟が終わる頃には、一番反対していたお爺さんが、一番喜んでおられました。
家の方はというと、S様の要望を聞いた上で、ある程度任せてもらえていたので、持てる技術を存分に奮って、これぞ棟梁が建てる家というものを建てさせてもらいました。
その結果、無事工事も進み、内装工事も終わりに近づいた頃に、奥様から、「棟梁が建ててくれてる家が想像以上に良いんで、今までの家具だと合わないから、この家に合わせて作ってくれませんか?」と頼まれ、下駄箱と水屋、そしてダイニングテーブルを造作させてもらいました。
追加の家具も揃い、工事も完了して、引っ越し後に新築のお祝いの席で、お爺さんから一言、
「棟梁、良い家をありがとう。建替えて本当に良かった。」と言ってもらったのが本当に嬉しかったです。
この言葉が、次の仕事へのエネルギーになりました。
S様、これからも末長くよろしくお願いします。




















